序(はじめに)
これは生成AIが当たり前に誰でも使えている 2024年の日本でのお話です。
将来的にこういう事ができなくなる日が来たり、そんなの当たり前すぎているかのどちらかなので年代を表記しました。
第一(きっかけ)
流行りの生成AIを使用して奥さんの若かりし頃を作成してSNSに展開されている方がいます。
まぁ、最初は「俺の嫁」系な感じの方かなと思っていました。
でもその方は、素材として自分の奥様を使用されているので奥様への愛が深い方なのだなという感想でした。
生成された若かりし頃の奥様の画像や動画は、どれも美しく(美しいというより可愛いのほうが適切)
心惹かれる感じでした。昭和のアイドル風です。
外部リンク:Koya Matsuoさんのプロフィール固定投稿
第二(探究)
素材そのものと、またクオリティの高さも相まって少し詳しく作者である松尾公也さんの作品に触れてみました。
そして松尾さん自身のプロフィールなども分かってきました。
分かった事
- 妻音源「とりちゃん」という作品を公開している。
- AIを使った作品展で受賞している。
- IT関係に非常に詳しい。
- 自身はIT関係の著名な編集者の方である。
- とてつもない愛妻家である。
- 奥様と死別されている。
ちょっとリストの最後で絶句された方もいらっしゃるでしょう。
執筆している私も事実を知った時にそうでした。
第三(情報整理)
では、一つ一つ整理していきます。
・妻音源とりちゃんとは?
百聞は一見にしかず。まずはこちらの動画をご覧ください。
5分くらいの動画です。
前述の動画を見ている事を前提に記載します。
まず闘病中の奥様を亡くされた松尾さんは、奥様の残された歌声などのデータを元に
音声合成ソフトによる楽曲制作に取り組みます。
今から10年ちょい前の2013年頃の話です。
まだ世の中には生成AIは出ていません。
そして時は流れ・・・。
突然のオーパーツの如く、生成AIの時代がやってきました。
2021年 DALL-E (OPEN-AI)
2022年 DALL-E2, Midjourney, Stable Diffusion, そして CahtGPT3.5(OPEN-AI)
ここからの松尾さんは、Stable Diffusionで彼の動画にあるように
「AIと呪文で、もう逢えない妻の新しい写真を捏造した」
そして捏造?された新しい写真と楽曲を使いMVを作成します。
さらに、Diff-SVCで新しいツギハギではない新しい楽曲の歌唱が可能になりました。
妻音源AIとりちゃんの爆誕です!
・AIを使った作品展で受賞している。
2022年からAIアートグランプリというイベントが日本で開催されています。
公式サイト https://www.aiartgrandprix.com
こちらのグランプリの第一回で、妻音源AIとりちゃんは、グランプリ受賞に輝いております。
そこから先は、2024年にLUMA-AIのDream Machineが発表されるや
とりちゃん(若かりし頃の奥様)が動き始めます。
ついに俺の嫁が動くようになる日が到来したのです。
・IT関係に非常に詳しい。
・自身はIT関係の著名な編集者の方である。
松尾さんは、現在「TECHNO-EDDGE」というTEC系のITブログサイトのライターをされているようです。

ITに詳しいのも納得ですね。
・愛妻家であり、奥様と死別
動画にも説明があったと思いますが、10年ほど前に奥様と死別しております。
そして今も思い続けており、AIの力をかりて再び逢う事が叶ったのです。
第4(まとめと追記)
いかがでしたでしょうか?
ロマンチックでしょう?
私は愛の深さを感じました。
人の命は有限です。
そして人の記憶から消えてしまえばその人のいた証はなくなります。
大切な人を思い続けて、忘れないようにする。
生きている人間のエゴイズムかもしれません。
これについては、松尾さん自身が様々な質問や批判意見に答えております。
「亡き妻の写真」をAIで生成していることへのご意見について回答します(CloseBox)
ただどのような形であれ、そこに愛はあるのです。
AIって本当にすごい。
終(関連リンクなど)
妻音源とりちゃんをはじめとする、松尾さんの記事は以下の記事リンク集から探せると思います。
BLOG: https://www.techno-edge.net/author/15/recent/%E6%9D%BE%E5%B0%BE%E5%85%AC%E4%B9%9F
YouTube: https://www.youtube.com/@zzo
松尾公也さんの報道番組出演の記事

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